2e1b39c8f863461df4cb47e9279c7123-572x429
1.歯みがきをして歯周病を予防しよう

「腎臓病」と「歯周病」に何の関係があるの?と思うかもしれませんが、それが「大あり」なんです。歯垢がたくさんたまって細菌感染が起こり歯周病になると、その細菌は血液から全身に広がり、腎臓にもダメージを与えます。歯周病が腎臓病のリスクを高めることはデータでも報告されています。3歳以上の猫の8割は歯周病予備軍と言われていますので、日頃の歯みがきを習慣化して歯垢をためないことは歯周病予防になり、ひいては腎臓病のリスクを減らすことつながるのです。 「実際、高齢の19〜20歳になっても腎臓が元気な猫は、歯がきれいなコか、早期の段階で歯が全部抜けているコが多いですね」


2.新鮮な水をたっぷり飲ませる工夫を
60558466_m_572
しっかりと水を飲んでもらうこととは猫の健康のためにとても大切。

猫はもともとあまり水を飲まない動物ですが、水分の摂取が少ないと尿が濃縮されるため腎臓に負担をかけます。日頃から猫に水をたくさん飲ませることも腎臓を長持ちさせるためには重要です。水飲みの食器、水飲み場所、水の種類、流水を試すなど、愛猫の水飲みの好みを見つけて、新鮮な水をしっかり飲ませる工夫をしましょう。ウェットフードを与えることも水分補給になります。


≪お話を伺った先生≫
東京猫医療センター院長 服部 幸先生

catdoc_服部先生

2003 年北里大学獣医学部卒業。動物病院勤務後、2005 年より SyuSyu CAT Clinic 院長。2006年、アメリカのテキサス州にある猫専門病院「Alamo Feline Health Center」にて研修プログラム修了。2012 年「東京猫医療センター」を開院し、2013 年には国際猫医学会よりアジアで2件目となる「キャットフレンドリークリニック」のゴールドレベルに認定された。著書に『ネコにウケる飼い方』(ワニブックス PLUS 新書)、『猫の寿命をあと 2 年のばすために』(トランスワールドジャパン)、監修に『ネコの看取りガイド』(エクスナレッジ)ほか。